ライヴを感じる血の通ったサウンドが魅力的
【プロフィール】
モスコニもオーディソンやシンフォニ同様、イタリアのアンプ。かつて「音が良いアンプ」として名を馳せたステッグのエンジニアが、新たに立ち上げたブランドである。同ブランドには最上位モデルにA級動作のその名も「A CLASS」があるが、このZERO4はAB級。チャンネル1/2が100W×2、チャンネル3/4が200W×2という出力構成も特徴的で、完全にマルチアンプ接続を意識した設計。今回はチャンネル1/2を使用して試聴している。ステレオ1Ω接続が可能なのも特徴だ。
【インプレッション】
このアンプは、某試聴室でも試聴しているし、ダイヤトーンのデモカーにも搭載しているので何度も聞いているのだが、あらためて試聴室で聞いてみるとやはりいい。まず音の透明感が明らかに違う。空気感を感じるほど情報量が多く、その空気が澄み切ったように感じるのだ。
だから楽器それぞれの音がとてもクリアだし、音に透明感がある。また音場空間を含め、それぞれの音の密度が高く、本当にそこで楽器が鳴っているようにリアルに感じるし、音場も立体的だ。さらにレスポンスも良く、楽器の音の立ち上がりが自然。ふつう、このような試聴の時はあら探しをするので、なにかしら「ここがもう少しこうだったらいいのに」と思う点があるものだが、このアンプに関しては、それが見つからないのだ。
その上で、音が楽しい。オーディオのスペックを追うと、えてして冷たいつまらない音になってしまうものも多いが、このアンプは音に躍動感があって、音が生き生きしている。白熱の演奏であれば、その熱気がそのまま伝わる感じ。ライヴを思い出させる音。そこが、このアンプの最大の魅力である。
【仕様】
■チャンネル:4チャンネル
■定格出力:100W×2+200W×2(4Ω)/190W×380W×2(2Ω)/380W+760W(4Ωブリッジ時)
■全高調波歪率:-
■SN比:-
■周波数特性:-
■消費電流:-
■入力レベル:350mV〜16V
■サイズ(幅×奥行×高さ):450×250×50mm
■質量:-
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Photo/伊倉道男