シンフォニ allegro(135,000円)

ルックスは音を表す。見た目のイメージ同様、上質なサウンド




【プロフィール】
オーディソンと同じくイタリア中部にあるカーオーディオ・ブランド。創立は1997年と、わりと新しいメーカーだ。真の音楽愛好家のために製品を作るをコンセプトとしたパワーアンプは、シンプルで品のあるデザインが特徴。とくにテンポ・シリーズは美しいデザインに惹かれる。このallegroはテンポシリーズの2chアンプで、クロスオーバーもなにも無い、シンプルな構成。DIATONE SOUND.NAVIのようなデジタルプロセッサー内蔵機にはパワーアンプに内蔵したクロスオーバーは不要だから、機能が無駄にならなくていい。

【インプレッション】
オーディオ機器の場合、見た目と音のイメージが一致することは良くあるが、このアンプの音も、見た目そのまま。とても品が良く上質な音がする。見た目から受ける硬質な感じもそのまま。シンバルなど金属音はとっても金属らしくカッチリと鳴り、DS-SA3のようなメタル系の振動板だとカッチリし過ぎな傾向もあるが、シンバルらしい響きだ。ただ、ナイロン弦のギターが、ちょっとスチール弦っぽく金属的に響く傾向も感じた。

音の立ち上がりは鋭く、情報量も十分。高域もスッキリ伸びていて、ヴォーカルのヌケが気持ちいい。低域も量感はほどほどながらレンジは伸びている感じで、DS-SA3の低域再生能力を引き出している。ベースは控えめながら締まった音で鳴っているし、バスドラムのキックもリズミカルだ。またアタック音が鋭いピアノ、エッジの立ったスネアも迫力たっぷり。パルシブな音の再生は大の得意だ。

音像のフォーカスも素晴らしく、それぞれの楽器の居場所が目に見えるようにわかる。アタック音に続く響きと音の厚みがもう少しあればなあとは思うが、上質な音で音楽が楽しめるアンプであることは間違いない。

【仕様】
■チャンネル:2チャンネル
■定格出力:75W×2(4Ω)/170W×2(2Ω)/340W×1(4Ωブリッジ時)
■高調波歪率:-
■SN比:90dB
■周波数特性:10Hz〜30kHz(±1dB)
■待機電流:1.2A
■入力レベル:400mV〜8V
■サイズ(幅×奥行×高さ):315×187×40mm
■質量:2.8kg

シンフォニのサイト

オーディソン AV quattroのインプレッション
シンフォニ Soloのインプレッション
グランドゼロ GZ-GZPA Reference 4XSのインプレッション
チェレストラ VA250のインプレッション
モスコニ ZERO4のインプレッション
カロッツェリア RS-A09Xのインプレッション





Photo/伊倉道男