ハーツ DBA200.3 41,600円(税別)

20センチウーファー+パッシブラジエーターのコンパクト機



【プロフィール】
ハーツは、イタリアの高級カーオーディオ・ブランド、オーディソンを製造するエレットロメディア社の別ブランド。オーディソン・ブランドでは、高級&先進的な製品を発売し、より大衆向けのお手頃な製品を揃えるという棲み分けをしている。

このDBA200.3はそんなハーツの製品の中でもベーシックなDieci(ディエチ)シリーズのモデル。パワードサブウーファーは、これ1機種だ。サブウーファーユニットは20cm。振動板のみで磁気回路を持たないパッシブラジエーターも装備することで、より低音を増強している。エンクロージャーは思いのほかコンパクトで、軽ワゴンのラゲッジルームにも、収まる可能性がある。

【インプレッション】
コンパクトながら、低音の量感がグンと増して、力強い演奏が楽しめる。フロントスピーカーだけでは、ちょっと軽かったピアノの低音弦の音が重みを増して、演奏に迫力が出るのがいい。口径が20cmと、サブウーファーとしては小さめだし、バスレフポートのような役目をするパッシブラジエーター方式だから、ローエンドの音程は出にくいが、低音の量感は十分。バスドラムの連打など速い低音には追いつかないところがあるが、4万円台で、これだけの低音が追加できるのなら、満足度が高い。

クロスオーバーだが、サブウーファーは63Hzでローパス。スロープは−18dBに設定した。上の周波数をスパッと急峻にカットしたほうが結果が良さそうだ。この時にフロントスピーカーは80Hzでハイパス。スロープは-6dBに設定した。サブウーファーのローパスと同じ63Hz、-18dBなどでも試してみたが、フロントスピーカーの間にサブウーファーを置いた今回の視聴環境では、クロスオーバーポイントを少し話してスロープを緩くした設定が、最も馴染んだ。

【仕様】
■スピーカー構成:20cmパッシブラジエーター式
■定格出力:70W
■再生周波数帯域:32〜400Hz
■出力音圧レベル(社室内音圧):92dB
■ローパスフィルター:50〜125Hz(-12dB/oct)
■最大消費電流:14A
■サイズ(幅×奥行×高さ):293×330×263mm
■質量: 7.8kg

ハーツDBA200.3のサイト


カロッツェリアTS-WH1000Aのインプレッション
イートン MOVE 10-300Aのインプレッション
キッカー HS8のインプレッション






Photo/伊倉道男