シリーズ名そのままのパンチのある低音が魅力的
【プロフィール】
キッカーと並び、アメリカを代表するカーオーディオ・ブランドのひとつがロックフォード・フォズゲート。この P600X4は中級グレードの「パンチ」シリーズの1台。パンチ・シリーズにはよりコンパクト、かつ高効率のD級アンプもあるが、こちらはAB級。とはいえ、わりとコンパクトでルックスもいい。上位機種「パワー」シリーズで採用したDTMやMEHSA3などの冷却効率を高める技術を採用したほか、入力ゲインを簡単に砕石に設定できるC.L.E.A.N.という技術を採用したのが特徴だ。
【インプレッション】
シリーズ名に恥じない、パンチのある音が持ち味。内蔵アンプの何が物足りないかというと、低域のパンチだったりエネルギー感だったりするわけだが、このアンプを接続すれば、その部分は簡単に解消できる。という意味では、外部アンプを使った効果を実感できるアンプだ。
ドライブ能力が高く、低音時のウーファーの動きがしっかりコントロールされているようで、無駄な低音の膨らみが無く、力強いしまった音で再生してくれるのがGOOD。とくにベースとかバスドラムの音。レスポンスがむちゃくちゃいいというわけではないが、自然に力強く音程を伴って再生してくれる。だからノリが良く楽しい。
全域に渡ってエネルギッシュだから、バラード系のしっとりとした表現はやや苦手な印象。静かに優しく唄っていても、なんとなく力が入っているように聴こえてしまう。また中高域に若干、賑やかな部分があり、しっとりした曲だと、そのあたりや少し耳につく感じだ。
マルチアンプでは?
マルチアンプ接続に変えても、中高域の印象は同じで、やや賑やかな感じはあるのだが、低音がより力強く重心が太くなるし、それぞれの楽器の音がより太く力強くなる。音像のフォーカスも明確になるし、音場全体はより広くダイナミックに感じる。さらに、音楽全体の躍動感が高まり、生演奏の雰囲気が出てくる感じだ。DIATONE SOUND.NAVIプレミモデルをお持ちなら、マルチアンプ接続したほうが、好結果が得られそうだ。中高域の質感という点で、もう少しどうにかならないかと思える点はあるものの、この低域の魅力のほうが勝る。個人的にもけっこう好きなアンプだ。
【仕様】
■チャンネル:4チャンネル
■定格出力:75W×4(4Ω)/150W×4(2Ω)/300W×2(4Ωブリッジ時)
■全高調波歪率:-
■SN比:85dB
■周波数特性:20Hz〜20kHz(±1dB)
■消費電流:-
■入力レベル:150mV〜12V
■サイズ(幅×奥行×高さ):337×197×61mm
■質量:-
・ロックフォード・フォズゲートP600X4のサイトへ
カロッツェリア PRS-D700のインプレッションへ
ハーツ HCP4のインプレッションへ
ESX X4のインプレッションへ
イートン MA-150.4のインプレッションへ
キッカー KX400.4のインプレッションへ
モスコニ GLADEN ONE120.4のインプレッションへ
チェレストラ FA475Xのインプレッションへ
Photo/伊倉道男
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