このスピーカーが登場して、もう2年は経つだろうか。最新のスピーカーではないが、人気のあるロングセラーモデルである。PJシリーズの前のモデル、PSシリーズは、振動板がブルーだったが、PJシリーズではかつてのJBLモニタースピーカーを思わせるホワイト・コーンウーファーを採用。マグネットもひと回り大型化して、制動力をアップしている。
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JBL PJ62C(37,800円) |
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トゥイーターは19mmチタンドーム |
トゥイーターは19mmテンバード・ピュアチタン・ダイヤフラムを採用。50kHzまでの超高域再生を実現している。装着後にトゥイーターの角度を調整できる機構も便利だ。ウーファーは、スペック上16cm口径だが、他メーカーの16cm、16.5cm、17cmスピーカーと見比べてみると、ずいぶん小ぶりに見える。それもそのはずで、取付穴径は124mm。奥行きも46mmと短いので、取付けられる車種は幅広いと思う。ドアが薄い軽自動車などは、奥行きが深いスピーカーだと、窓ガラスに当たってしまうため取付けができないケースもあり得るが、このスピーカーなら、ほとんど大丈夫だろう。
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ホワイトコーンを採用 |
その音だが、中域から高域にかけては、JBLらしい骨太で元気のいいサウンドを聴かせる。多少、高域に賑やかな部分があるが、それもアクセント。全体的には明るい音色で、音楽を楽しく聴かせる。ただ、低域の再生レンジは、それほど広いわけではない。引き締まっていて、躍動感のある低音だが、量感がもっと欲しいと感じるときもある。もっとも、このデモボードで聴いての印象だから、実際にクルマに装着した状態では、低音がふくらんでちょうどいい具合に聞こえる可能性はある。このあたりは、車種等によっても異なるので一概にはいえないのだが、もし低域不足を感じるようならば、パワードサブウーファーを追加するなどの対処が必要だろう。
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JBL by HARMAN