ヘリックス E62Cレビュー

カーオーディオに詳しい人で無ければ、あまり馴染みのないブランドだろうが、ヘリックスは、ブラックス・マトリックスX4という50万円を超える超高級&高音質パワーアンプの開発&製造も手がけているドイツのオーディオテック・フィッシャー社のブランドのひとつ。ブラックスが高級ブランド、ヘリックスが中級〜普及ブランドという位置づけで、手頃な価格のスピーカーもラインナップに加えている。

ヘリックス E62C(33,600円)
そんなヘリックスの製品の中でも、最普及価格のスピーカーがBlueシリーズだ。セパレート2ウェイシステムは13cmと16cm、同軸タイプは10cm、13cm、16cm、そして16cm×23cm楕円の計6モデルをラインナップしていて、試聴したのは16cmセパレート2ウェイのE62C(33,600円)である。

ウーファーは、新開発のグラスファイバー・コーン。トゥイーターは25mmシルクドーム型で、装着後に角度の調整ができるスイベル機構付き。付属のクロスオーバーネットワークは、クロスオーバー周波数3.5kHz、カットオフスロープ-12/oct(ハイパス/ローパスとも)の設計。リーズナブルなスピーカーながら高品位音響パーツを採用し、トゥイーターのレベルは3段階に切換できる。

音は、ドイツのスピーカーらしく、ひとことでいうと真面目。やや硬質で折り目正しい、カチッとした音が楽しめる。とくに、ドラムのアタックやギターのピッキングなどのレスポンスの良さが印象的。解像度も、この価格帯としては優秀で、細かい音までしっかりと再現する。タイトでスピード感ある音が好みの人には、オススメできるスピーカーだ。

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