チェレストラ VA250(225,750円/税込)

コンパクトボディに似合わない重厚なサウンドが魅力



【プロフィール】
1993年創立のイタリアのメーカー、チェレストラの最上級グレードがVAシリーズ。このVAしりーずは2機種あるが、そのうちの小さいほうがVA250。型番は2chでチャンネル当たりの定格が50Wということを表している。このVAシリーズの開発には、3000時間以上を費やしているそうで、目ざしたのはカーオーディオをホーム用のハイエンドシステムのように鳴らすこと。そのために1台1台、丁寧にハンドメイドされている。

【インプレッション】
コンパクトなボディからは創造できない重量感ある音が特徴。バスドラムのキックの重さが空気の揺れを伴って伝わってくる感じだし、ウッドベースの胴鳴りも伝わる。低音はとってもいい。全体的にはゆったりというか、おっとりした音で、同じ音楽を聴いていても、ほかのアンプで聴いた時よりもリズムがスローになったように感じる。もちろんそんなことはあり得ないのだが、音の立ち上がりやスピード感は、やや弱いようだ。

これまでは試聴を始めて5〜10分くらいの前半戦。アンプがだんだん温まってくると、音の表情はガラリと変わってくる。悪くいえば、ちょっともっさりした感のあったレスポンスも、音の粒立ちが良くなって、リズムの速い曲は曲調に合わせて明るく楽しい感じを伝えてくる。試聴を始める前にも、音を出したあとにタバコ休憩を入れるなど時間をあけたので、アンプの温まりはやや遅いが、温まってくると本領発揮。魅力的な音になる。ただ、高域は少し賑やかになる印象。まあ、これも持ち味といえば持ち味なのだが。温まったあとも、低音の印象は聴き始めの時と変わらず魅力的。中高域はともかく、DS-SA3の低音再生能力を引き出すにはいいアンプかもしれない。

【仕様】
■チャンネル:2チャンネル
■定格出力:50W×2(4Ω)/100W×2(2Ω)/200W×1(4Ωブリッジ時)
■全高調波歪率:0.1%以下
■SN比:120dB
■周波数特性:8Hz〜400kHz
■消費電流:-
■入力レベル:500mV〜6V
■サイズ(幅×奥行×高さ):295×237×66mm
■質量:-

チェレストラのサイト

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Photo/伊倉道男