ハイレゾ再生に対応したのは、ケンウッドが2月4日に発表した新しい彩速ナビの中の最上位グレード「タイプZ」。2DINサイズのMDV-Z702と横幅200mmのワイドボディ機、MDV-Z702Wの2モデルをラインナップする。8型モデルのMDV-X802Lを含む下位グレードのタイプXはハイレゾに対応していない。
こちらは横幅200mmワイドボディのMDV-Z702W(オープン価格) |
そのためにD/AコンバーターやDSPなどのデバイスは一新した。D/AコンバーターはAKM製の32bitプレミアムDAC、DSPは同じくAKM製のTripleコア浮動小数点演算DSPだ。他にもジッターレス信号処理信号システムや低位相ノイズマスタークロックなどを新採用しているし、アナログ部分も低ノイズの新型パワーアンプ、薄膜高分子積層コンデンサーなどを採用した。
イコライザーは13バンド |
タイムアライメント調整も可能 |
ハイレゾ音源再生時は画面にハイレゾのマークが出る |
CDに比べるとコンテンツが高価だし、まだまだ数が少ない、データだから所有感がないなど、いろいろと課題はあるハイレゾだが、一度ハイレゾの音を聴いてしまうと、後戻りし難い魅力があるのは事実。なにしろレコーディングスタジオのマスター音源と同等のクオリティで音楽が楽しめるのだ。もちろん、ハイレゾ音源のポテンシャルを十分に引き出すには純正スピーカーでは不十分で、スピーカー交換も必要だが、デモカーに搭載されていたセパレート2ウェイのカスタムフィット・スピーカー、KFC-XS1700(37,000円)クラスなら、高域の再生帯域が可聴帯域を大幅に超える96kHzまでの再生能力を持つため、ハイレゾ音源の恩恵が十分に感じられる。
クルマで楽しむ音楽メディアがカセットテープからCDへと切り替わったように、ここ数年の間にCDや圧縮音源からハイレゾへと切り替わっていく可能性は大いにある。音楽好きなら、それを見越して音源を今からハイレゾ化していく手もあり。となるとオーディオ機器(=AVナビ)もハイレゾ対応が必要だが、これまでの彩速ナビ、Z701とほぼ変わらない金額(市場想定価格14万円前後)で買える新しい彩速ナビ、MDV-Z702/MDV-Z702Wは魅力的だ。
・ケンウッド・カーナビゲーション
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