JLオーディオ JL-XD300/1(66,000円/税別)

DIATONE SOUND.NAVIの内蔵アンプとのマッチング抜群



【プロフィール】
フロリダに本拠地を置くアメリカのカーオーディオ・ブランド。現在はホームシアター機器など、幅広い製品ラインナップを持つ。このXD300/1はウルトラハイスピードNexDスイッチング・テクノロジーという新開発の技術を採用したモノラルアンプ。今回、試聴した中でも、もっともコンパクトな部類だ。以前から、車内形状に合わせてデッドスペースに装着可能なステルスボックスというボックスサブウーファーを開発するなど、見せる取り付けよりも隠す取り付けに適した製品作りに主眼をおいているあたりにも好感が持てる。

【インプレッション】
結論から先に言うと、今回試聴した中では、もっともSW-G50を鳴らすのに合っていると個人的には感じた。接続直後は、なかなかタイミングが合わず、クロスオーバーの調整に少々手こずったが、タイミングが合ったとたんに一気に音が変わる。ローエンドの解像度は、今回聴いた中でもっとも良く、低い音まで音程をハッキリと描き分けるし、キレもいい。

力強さという点では、今回試聴した中ではキッカーやロックフォードに分があるが、このJLオーディオのアンプも十分に押しの強さがあるし、なによりもDS-G20が受け持つ帯域である中高域の質感が上がるのが、このアンプでSW-G50を鳴らした時の良さ。おそらく、DIATONE SOUND.NAVIの内蔵アンプとのマッチングがいいのだろう。倍音がきれいに乗って、中高域がより豊かに美しく響くし、中高域まで解像度が高まってくる。もちろんDS-G20の持ち味であるスピード感を削ぐこともないし、品のいい音で音楽が楽しめる。

クロスオーバーポイントはサブウーファーのローパスを63Hz、-12dB/oct、フロントスピーカーのハイパスを80Hz、-12dB/octに設定。このシステムで、試聴室の設置状態では、クロスオーバーポイントを離し気味にしてちょうどつながる感じだ。これは試聴環境によって異なるので、あくまでも参考ということで。クルマでは実際に装着した状態で、調整すればいい。

【仕様】
■チャンネル:モノラル
■定格出力:200W×1(4Ω)/300W×1(2Ω)
■全高調波歪率:-
■SN比:100dB以上
■周波数特性:10Hz〜1kHz
■消費電流:-
■入力レベル:100mV〜4V
■サイズ(幅×奥行×高さ):174×180×52mm
■質量:-

JLオーディオ JL-XD300/1のサイト

カロッツエリア PRS-D700のインプレッション
キッカー KX200.2のインプレッション
キッカー KX400.1のインプレッション
ロックフォード T500X1brのインプレッション






Photo/伊倉道男