シースルーの底板を採用。内部回路が見えるデザインが特徴的
【インプレッション】
パッシブ・クロスオーバーネットワーク使用時は、音の立ち上がりがやや甘い印象を受けたが、ネットワークを外し個々のユニットに1ch分の出力を割り当てるマルチアンプ接続にすることで、音の立ち上がりはかなり改善された印象だ。DS-SA3をこのアンプで鳴らすなら、マルチアンプ接続のほうが似合っているようだ。
低音の鳴り方は、パッシブ時とそれほど変わらない感じ。押しの強い低音では無いので、DS-SA3の特徴である深く低い低音は表現しにくい。また中高域の勢いが増したためか、とくに高域が賑やかに感じる。そのためウーファー側のゲインを持ち上げてバランスを取ろうとしたのだが、そうするとちょっと中ヌケする感じが気になってくる。あくまでもDS-SA3と組み合わせたケースに限っての場合だが、イコライザーによる調整が必要になりそうだ。または、クロスオーバーの設定を変更するか。今回の試聴では時間的な制約もあり、DS-SA3のクロスオーバー設定をカットオフ周波数2.5kHz、スロープ-12dB/octに固定したが、クロスオーバーの調整も必要だろう。
音場のイメージもパッシブ使用時とそれほど変わらない。左右の広がりは、やや狭く全体的に音像が中央にまとまる印象。音像それぞれのフォーカスはやや甘く、オーディオ的にはヴォーカルの口が大きいなどという言い方をするが、まさしくそんな感じ。音色はドライ傾向で、カラッと乾いた音が好みの人に向きそうだ。
【仕様】
■チャンネル:4チャンネル
■定格出力:120W×4(4Ω)/220W×4(2Ω)/440W×2(4Ωブリッジ時)
■全高調波歪率:-
■SN比:-
■周波数特性:10Hz〜30kHz
■消費電流:-
■入力レベル:-
■サイズ(幅×奥行×高さ):420×236×67.5mm
■質量:-
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・グランドゼロ GZ-GZPA Reference 4XS(パッシブ使用時)のインプレッションへ
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Photo/伊倉道男