DIATONE SOUND.NAVI MZ60に高純度銅7Nハーネスをつないでみると?

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発売当初は、他とは比較にならないほど良い音だったMZ60も、最新のMZ90の音に聴き慣れてしまうと、少々、物足りなさを感じてしまう。そのため、思い切ってMZ90に買い換えようか悩んでいる人もいるだろう。
もちろん、余裕がある人なら買い換えるにこしたことはないが、そうでない人も多いと思う。そこで、バラ売りが始まったMZ90採用の高純度銅7Nハーネス(20,600円)をMZ60につないで、どれだけMZ90の音に迫れるか、試してみた。

MZ60もMZ90もハーネスのカプラー形状は同じだから、交換は簡単。本体根元のカプラーを外し、ワンタッチで入れ替えるだけだ。あとは、スピーカー線をギボシ部分で差し替え、電源をつなげばいい。

7Nハーネス部分はほんの10数センチ程度だから「ホントに効果あるの?」と思っている人もいると思う。それが、びっくりするほど効果絶大。MZ60付属のノーマルハーネスから高純度銅7Nハーネスに変えた途端、まず音像の輪郭がはっきりする。カメラでいうと、ちょっと甘かったピントがビシッと合った感じ。ヴォーカルやベース、ドラム、ピアノ、ギターなど、それぞれの楽器の立ち位置が明確になるものだから、臨場感が増すし、ステレオイメージも高まるというわけ。

そして、音そのものが太く厚くなる。ピアノの音なんかは重さが増して迫力たっぷり。それでいて、けっして膨らむわけではなく、速弾きでも一音一音がはっきりと聴こえる。ベースは引き締まる方向。それでいてギターの音なんかは、耳に刺さる感じが消えて柔らかくまろやかに聴こえる。シンバル等の響きや余韻が長く続くのと、細かい音の音数が増えるあたりも、変わった点だ。

とにかく、いいことずくめである。ハーネスに2万円以上と聞くと「高いなぁ…」と感じるかもしれないが、この音の変わりようを聴くと、けっして高いと思えなくなると思う。

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