イートン MA-150.4(66,000円)

骨格のしっかりした骨太の低音が持ち味



【プロフィール】
イートンは、今では世界的にも数少なくなって来た、ドイツのスピーカーユニット製造メーカー。自社ブランドでスピーカーを発売しているだけではなく、自動車メーカーやホームオーディオメーカーも含めて、数多くのメーカーにOEM供給している。逆にパワーアンプは自社生産よりもOEM供給を受けているほうが多そう。ただし、このMAシリーズに関して、そのあたりは不明だが、たとえOEM品であったとしても、イートンスピーカーを正確に鳴らすことに主眼を置いたパワーアンプは独自のチューニングが加えられており、どうみても他のブランドのアンプと元は同じなのに、イートンのアンプだけはなぜか音が良いという事例も多々あり。このD級アンプのMAシリーズも期待大だ。

【インプレッション】
D級アンプだし、6万円台の価格だしそれほど期待はしていなかったのだが、骨太で骨格がしっかりした感じの抑えがきいた低音が特徴。安定感のある音を聴かせる。D級アンプだから高域のレンジはそれなりだが、スッキリとヌケているので不満は無し。がっちりした低域に比べると中域が少し薄いい印象はあるが、不満をいうほどでもない。情報量は、DIATONE SOUND.NAVIの内蔵アンプと同等程度だが、価格を考えると十分以上ともいえる。それほどDIATONE SOUND.NAVIの内蔵アンプがいいのだが、イートンのアンプで得られるような引き締まった骨太のベースの音なんかは、内蔵アンプでは得られない。それだけでも、イートンのアンプを外付けした価値ありだ。音の立ち上がりのレスポンスも上々。音に弾力感があって、楽しさも出る。真面目さに、音楽性も伴ったアンプだ。

マルチアンプ接続では?
4chの出力をフルに使ってDS-G20をマルチアンプ接続し再生してみたところ、全域に渡って音の勢いが増した印象。とくに中高域の情報量が増えて、音が厚くなる傾向がみられ、パッシブ使用時に感じた中域の薄さは感じなくなった。また高域の質感が向上したのも、マルチアンプ接続の効果といえるだろう。パッシブ使用時にはちょっとチャラチャラした印象もあったギターの音は甘く響くようになり、ピアノの低い音もどっしりと迫力が増した。DS-G20の持ち味を活かすアンプとしては悪く無いと思う。

【仕様】
■チャンネル:4チャンネル
■定格出力:100W×4(4Ω)/150W×4(2Ω)/300W×2(4Ωブリッジ時)
■全高調波歪率:1%以下
■SN比:90dB以上
■周波数特性:20Hz〜20kHz
■消費電流:-
■入力レベル:150mV〜8V
■サイズ(幅×奥行×高さ):281×172×50mm
■質量:-

イートンMAシリーズ・アンプのサイト

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