【タイプ別カーナビ選び】自転車ナビを選ぶなら?

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自転車ナビとカーナビ(ついでに徒歩ナビも)を兼用するなら、ソニーNV-U37か、パナソニックCN-MC01がある。ともにオープン価格だが、価格比較サイトを見るとパナソニックが3万円弱。対してソニーは、自転車専用クレイドル付だと、パナソニックよりも1万円ほど高い。

画面サイズはソニーが3.5型なのに対して、パナソニックは4.3型ワイド。パナソニックが一回り大きい。メモリー容量はメディアの違いこそあれ、両方とも8GBだ。
パナソニックCN-MC01は4.3型ワイドモニターを採用
ソニーは標高の推移を確認可能
ただし、収録されている情報は違う。ソニーは等高線入りのアウトドア地図(国土地理院発行の25.000分の1地形図)が収録されていて、未収録のエリアのアウトドア地図もソニーのWebサイトからダウンロードできたりもする。また地図に標高データが組み込まれており、自転車モードでの使用時に、ルートの標高推移を事前に確認することができる。さらに自動車モードにありがたい渋滞予測データや、オービス情報も収録している。

ソニーNV-U37のモニターは3.5型
対してパナソニックは、カーナビ時の案内が充実している。立体交差点拡大図は全国約1750交差点、ハイウェイ入り口拡大図が約370カ所、ハイウェイ分岐図が約3950カ所。ソニーも交差点拡大はあるのだが、詳細市街地図の収録エリアに限定されるし、3Dリアル交差点ガイドの収録カ所も、あまり多くはない。また、盗難多発地点や事故多発地点の警告があるのもパナソニックのみだ。案内看板の表示やレーンガイドに関しては両機とも収録。また交差点名の案内も、両方ともする。詳細市街地図の収録エリアに関しては、ソニーが1331エリアに対してパナソニックは1301エリアと、それほど変わらない。

自転車や徒歩使用時に気になるバッテリーの持続時間だが、パナソニックは通常使用で4時間。ソニーはノーマルモードで5時間。省電力モードでは、パナソニックが最大約15時間を謳っているが、これは10秒間無操作で画面が消えルート設定やGPSログ動作無しの状態なので、実使用では画面が小さく半透過型液晶を採用したソニーのほうがロングライフといえる。ちなみにソニーは画面を表示したままで自動ガイドオンのスタミナモードで最長約9時間もつ。

メモリーに収録された検索データだが、電話番号はソニーが個人宅を含む約3000万件、パナソニックが個人宅3000万件+タウンページ約850万件。住所検索は両機とも約3500万件で、ジャンル検索はソニーが約200万件に対してパナソニックが約450万件。他にも様々な検索データを収録しているが、数はパナソニックが若干、勝っている。外部から取り込める地点データは、ソニーがプリインストール済みのガイドブックのほか、専用Webサイトからもガイドブックを追加できるし、PetaMapの地点データも利用可能。パナソニックはパナソニックの会員Webサイトにある「おでかけ旅ガイド」から地点データを転送できるほか、Googleマップの地点情報も活用できる。

パナソニックのサイクルコンピュータ
自転車利用時に役立つサイクルコンピュータ機能は両モデルとも搭載している。ソニーは速度(現在/平均/最高)、距離、時間、消費カロリーを表示。パナソニックはこれらの情報に加え、電子コンパスによって方角も表示できるし、メーター風のグラフィカルな表示も可能だ。また走ったルートや平均速度、距離、消費カロリーなどをパソコン上のGoogleマップ等で確認することもできる。ソニーも走行軌跡だけはパソコンで管理&共有可能だ。

自転車モードでのルート探索はソニーのほうが多彩。サイクリングロードのデータも収録しており「サイクリングロードを優先」とか「上り購買がゆるい(きつい)道路を優先」など、8種類のルートを選択できる。パナソニックの自転車モードのルート探索は「距離優先」「大通り優先」「細街路優先」の3種類だ。

他にも、ソニーは音楽・写真のほかに動画再生ができて、パナソニックは写真を閲覧できるのみだが、Gアプリによってお散歩ナビ地図や地下鉄路線図、ジオタグ変換、地点登録用KML変換などのアプリを、Webサイトからダウンロードして楽しめたりする。操作の軽快さでいうと、地図の立ち上がりやルート探索が速いパナソニックのほうがより快適だが、ソニーも動作が遅いわけではないし、ジェスチャーコマンドという快適操作機能もある。

大まかに言えば、値段の安さと画面の大きさで選ぶならパナソニック、機能と情報の充実ぶりから言えばソニーといったところだが、細かく見ていくと、パナソニックにあってソニーに無い機能も多々あるので、自らの用途と必要な機能を照らし合わせて選びたい。

ソニー NV-U37
パナソニック CN-MC01L