ここで挙げたAVナビは、フルセグ対応の地デジチューナーを内蔵し、高精細な7型ワイドVGAモニターを搭載。Bluetoothを内蔵し、ハンズフリー通話や音楽のワイヤレス再生もできる。メモリー容量はほとんどが16GBで、クラリオンのみ8GBといった具合だ。
シンプル機能で誰でも使いこなせるイクリプス
その上で、それぞれの特徴を見ていくと…。使いやすさで選ぶなら、イクリプスAVN-Z01だろう。このクラスのAVナビだと、通信機能をはじめ、さまざまな機能を盛り込んだモデルが多いが、AVN-Z01の機能はシンプル。目的地へ安全&快適に道案内するというカーナビの基本機能に徹している。そのぶん、操作はわかりやすく使いやすい。イクリプスAVN-Z01は使いやすさを重視 |
目的地に速く着くならカロッツェリア
カロッツェリアAVIC-MRZ09は、前モデルが売り上げナンバーワンを誇るだけあって、機能&性能ともに安定している。カーナビの基本性能である自車位置の測位性能が高く、渋滞予測データやスマートループ渋滞情報により、渋滞にもきめ細かく対応。目的地まで早く快適に連れて行ってくれる。またL-formatはデータの超圧縮技術により、HDDナビ並みの情報量を持つ上に、地図データを部分的に書き換えることが可能。最大3年間無料で、毎月地図データを更新できるので、購入後も地図が古くならないのもありがたい。
目的地に速く快適に着くならカロッツェリアAVIC-MRZ09 |
レジャー・ドライブに役立つクラリオン
レジャー・ドライブでもっとも役立つと感じたのがクラリオンのNX711だ。一般的なカーナビならば、どこかに出かけるとき、インターネットで調べるなり、ガイドブックを見るなり、事前の下調べが必要なところを、NX711ならピクチャービューによって、ドライブ中に「近くにこんな施設がありますよ」ということを写真付きで教えてくれるからだ。また、その施設の情報も写真と文字で確認でき、目的地に設定できるのはもちろんのこと、電話をかけられたりするなど、連動性にも優れている。だから、下調べ無しにフラッとドライブに出かけても、これさえあればなんとかなるのがNX711。こんなナビは、ほかにはない。
クラリオンNX711は近くの食事&観光スポットを教えてくれる |
渋滞対応力は、走行中のタクシーから集めたプローブ情報によって、VICSよりもきめ細かい渋滞情報を取得可能。通信機能では、Googleマップやクラリオンが運営する地図情報サイト「チズルとススム」と連携した地点検索も可能だ。Bluetoothを介したパケット通信は、パケホーダイなどの料金定額サービスの対象外になるため、調子にのって通信機能を利用していると請求が恐いが、他にはない楽しさをもったカーナビだ。
パナソニックはスマホとの連携が得意
パナソニックのSシリーズは、イクリプス同様、基本性能と使いやすさを重視したタイプだ。長い間、基本的に変わらないツートップメニューは、新しく買い替えたとしても操作に迷わないし、家庭用TVのビエラで培った高画質のノウハウで、画質や地デジ受信も安定。同社のBD/DVDレコーダー、ディーガなどで録画したTV番組の映像を持ち出して見られるなど、家庭用AV機器も製造している強みを活かしている。
パナソニックCN-S300WDはスマホとの連携性がいい |
ほかにケンウッドMDV-727DTもこのクラスだが、例年の新製品スケジュールを考えると、年明け1〜2月にも新製品に切り替わることが予想される。ちなみにMDV-727DTは「彩速ナビ」のサブネームが表すとおり、地図も映像も彩り鮮やか。スクロールをはじめとする動作の速さも特徴だ。このモデルも、多機能を求めるよりは、基本機能の使いやすさに重点をおいたタイプだ。
・イクリプスAVN-Z01
・カロッツェリアAVIC-MRZ09
・クラリオンNX711
・パナソニックCN-S300WD