【タイプ別カーナビ選び】10〜12万円前後のメモリーAVナビは?

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AVナビの中で、いま最もお買い得感が高いのが10〜12万円前後の価格帯のメモリーAVナビだろう。イクリプスのAVN-Z01、カロッツェリアの楽ナビ・ライトAVIC-MRZ09、クラリオンのスムーナビNX711、パナソニックのSシリーズCN-S300WD&S300Dといったあたりだ。
ここで挙げたAVナビは、フルセグ対応の地デジチューナーを内蔵し、高精細な7型ワイドVGAモニターを搭載。Bluetoothを内蔵し、ハンズフリー通話や音楽のワイヤレス再生もできる。メモリー容量はほとんどが16GBで、クラリオンのみ8GBといった具合だ。

シンプル機能で誰でも使いこなせるイクリプス
その上で、それぞれの特徴を見ていくと…。使いやすさで選ぶなら、イクリプスAVN-Z01だろう。このクラスのAVナビだと、通信機能をはじめ、さまざまな機能を盛り込んだモデルが多いが、AVN-Z01の機能はシンプル。目的地へ安全&快適に道案内するというカーナビの基本機能に徹している。そのぶん、操作はわかりやすく使いやすい。
イクリプスAVN-Z01は使いやすさを重視
また、照度センサーで検知した明るさに応じてバックライトの発光両や映像の色味を調整する機能も。これによって、直射日光が画面にあたって地図が見えにくくなるのを抑えるだけではなく、消費電力も従来より約24%も抑えることができた。マップオンデマンドに対応しているので、新しく高速道路が開通したときに、素早くカーナビの地図を書き換えることもできる。地図更新は、3年間無料だ。このように、あえて多機能を狙わずに、カーナビとしての基本性能と使いやすさを磨き上げたのがAVN-Z01。あまり触れられないが、自然で素直な音質にも好感が持てる。

 目的地に速く着くならカロッツェリア
カロッツェリアAVIC-MRZ09は、前モデルが売り上げナンバーワンを誇るだけあって、機能&性能ともに安定している。カーナビの基本性能である自車位置の測位性能が高く、渋滞予測データやスマートループ渋滞情報により、渋滞にもきめ細かく対応。目的地まで早く快適に連れて行ってくれる。またL-formatはデータの超圧縮技術により、HDDナビ並みの情報量を持つ上に、地図データを部分的に書き換えることが可能。最大3年間無料で、毎月地図データを更新できるので、購入後も地図が古くならないのもありがたい。
目的地に速く快適に着くならカロッツェリアAVIC-MRZ09
スマートループ渋滞情報をリアルタイムで取得するには、月々の通信料金が発生するし、このクラスのAVナビとしては多機能なので、あまりクルマに乗らない人には使い切れないといった面もある。また、名称検索が一般的なナビより一手間多かったりもする。それでも「目的地に速く着く」のは、仕事にレジャーに有益だし、自車位置の測位精度の高さは、道案内の安心感を高めてくれる。前モデルと比べると、メモリー容量が倍増したかわりに、DivXを再生できなくなるなど機能を落とした面もあるが、前モデルが売れた理由がわかるし、このモデルも売れるに違いない。

 レジャー・ドライブに役立つクラリオン
レジャー・ドライブでもっとも役立つと感じたのがクラリオンのNX711だ。一般的なカーナビならば、どこかに出かけるとき、インターネットで調べるなり、ガイドブックを見るなり、事前の下調べが必要なところを、NX711ならピクチャービューによって、ドライブ中に「近くにこんな施設がありますよ」ということを写真付きで教えてくれるからだ。また、その施設の情報も写真と文字で確認でき、目的地に設定できるのはもちろんのこと、電話をかけられたりするなど、連動性にも優れている。だから、下調べ無しにフラッとドライブに出かけても、これさえあればなんとかなるのがNX711。こんなナビは、ほかにはない。
クラリオンNX711は近くの食事&観光スポットを教えてくれる
ガソリン価格の情報を近い順、安い順で教えてくれるeアプリや、手書きの時刻ボードを持った女性が現在時刻を教えてくれる美人時計といった機能もあり。これはカージェットといい、スマートフォン・アプリのような要領で、必要な機能アプリをカーナビにダウンロード&インストールできるもので、ほかに駐車場満空情報や道の情報といったアプリが用意されているが、これがもっと増えればより楽しめる。またユーザーが録音した声を元にして、オリジナルの誘導音声が作れるカスタムボイス、案内音声をアナウンサーや声優、キャラクターの声などに変更できるダウンロードボイスといったお遊び機能もある。

渋滞対応力は、走行中のタクシーから集めたプローブ情報によって、VICSよりもきめ細かい渋滞情報を取得可能。通信機能では、Googleマップやクラリオンが運営する地図情報サイト「チズルとススム」と連携した地点検索も可能だ。Bluetoothを介したパケット通信は、パケホーダイなどの料金定額サービスの対象外になるため、調子にのって通信機能を利用していると請求が恐いが、他にはない楽しさをもったカーナビだ。

 パナソニックはスマホとの連携が得意
パナソニックのSシリーズは、イクリプス同様、基本性能と使いやすさを重視したタイプだ。長い間、基本的に変わらないツートップメニューは、新しく買い替えたとしても操作に迷わないし、家庭用TVのビエラで培った高画質のノウハウで、画質や地デジ受信も安定。同社のBD/DVDレコーダー、ディーガなどで録画したTV番組の映像を持ち出して見られるなど、家庭用AV機器も製造している強みを活かしている。
パナソニックCN-S300WDはスマホとの連携性がいい
その上で、スマートフォンとの連携を図るなど、拡張性も充実。パナソニックのスマホ連携は、専用アプリをスマホにインストールし、そのアプリで探した目的地をBluetooth経由でカーナビに簡単転送&ルート探索ができるもので、目的地検索の操作をあらかじめ家でできるのがいい。これまで、クルマに乗り込んでから行っていた面倒な目的地検索の操作をせずに、スムーズに出かけられるからだ。トヨタ車などが採用している横幅200ミリのワイドコンソールにぴったり収まるCN-S300Dもラインナップ。フラットパネルとあわせて、インパネへの収まりが良く後付け感が薄いのもいい。

ほかにケンウッドMDV-727DTもこのクラスだが、例年の新製品スケジュールを考えると、年明け1〜2月にも新製品に切り替わることが予想される。ちなみにMDV-727DTは「彩速ナビ」のサブネームが表すとおり、地図も映像も彩り鮮やか。スクロールをはじめとする動作の速さも特徴だ。このモデルも、多機能を求めるよりは、基本機能の使いやすさに重点をおいたタイプだ。

イクリプスAVN-Z01
カロッツェリアAVIC-MRZ09
クラリオンNX711
パナソニックCN-S300WD