プラグに50周年記念の文字が |
導体は金クラッド線+6N-OFC+PC-OCC+OFCのクワトロハイブリッド。エア・スペース・インシュレーション・システムや、ツイン・バランスド・アーマー構造といった技術により、クリアでヌケの良い音質と、豊富な情報量&厚みのある音質を獲得しているという。
百聞は一見(一聴)にしかず。さっそく、カロッツェリアXのデジタルプロセッサー〜パワーアンプ間のラインケーブルを、某社のものからAT-RX50Aに替えてみる。と、いきなり音の数が増え、細かい小さい音まで、はっきりと聞き取れるようになった。それは、ケーブルだけでこんなに変わるのかと思えるほどの激変ぶり。ワンランク上のパワーアンプに替えたとしても、これだけの違いは出ないだろうな、というほどの変化だ。ヴォーカルがより前に出て、楽器類が奥にひっこむという具合に、音場の立体感も向上。また、低音の締まりと力感も上がるし、中域の厚みも増す、高域の伸びも素直で、スッキリとぬける。ちなみに、元々、つながっていたケーブルもけっして安いものでは無い。某社の最上級ケーブルである。
ケーブルで、これだけ変わるなら、使ってみたい! と一瞬思ったが、よくよく考えると、マイカーではデッキからラゲッジルームのパワーアンプまで、4m程度のケーブルが3セット(フロント2ウェイマルチのため)必要。ってことは5mが3セットで378,000円。さすがに、これは無理。というか、この金額なら、まずはアンプをグレードアップするでしょうね。と考えると、やはりデッキやアンプのグレードアップをし尽くして、いよいよケーブルのグレードアップに着手という人向けという気がするが、その手の人はおそらくカロッツェリアXなどのデジタルプロセッサーを使っている人が多いと思われる。となると、最短の1.3mでもちょっと長いかも。もっと短いものが欲しいと思う次第。
ちなみに、スピーカーケーブルは試聴をあきらめた。というのも、マイカーのドアに2本通すのは、ほぼ不可能な太さ。これで、音を聴いてみてものすごく良かったら、悩みが増えるからだ。それなら、最初から音を知らないほうがいい。
ともかく、ラインケーブルは、ものすごくいいものであるのは確か。価格と、太さを見てピピらない余裕のある人には、文句なくおすすめだ。
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