オーディオウェーブ CR-200X JDM(1,400,000円/税別)

モノラルで140万円!の超高額アンプ




【プロフィール】
現在もバンド活動を続けているほど根っからの音楽好きの社長、グラント・ヘイナン氏が、ジンバブエからイギリスに移住し、電子機器の修理やカスタムインストールなどの経歴を経て2007年に自ら立ち上げたメーカーがオーディオウェーブだ。

生音に限りなく近い音を忠実に再現できるパワーアンプ作りを目指し、モノブロックのパワーアンプ、CR-200でデビュー。その後、CR-200X、CR-400とラインナップを増やしている。2009年には、オーディオウェーブのアンプを搭載したクルマがカーオーディオ競技会「EMMA」のエキスパート・アンリミテッドクラスで優勝し、一躍有名になった。

今回試聴したのはCR-200Xのマイナーチェンジ版であるCR-200X JDM。CR-200Xではオプションだったアクリル+ステンレスフィニッシュのトップカバーが標準となり、内部パーツも、より高級品に変更されている。

【インプレッション】
モノラルで140万円、ステレオだと280万円と、そこそこいいクルマが買えるほどの金額の高価なアンプだから、悪いわけがない。音を一言で表すと「ライヴ」。生音に限りなく近い音を忠実に再現するのコンセプトに偽りのないサウンドだ。

ヴォーカル、ギター、ピアノ、ドラム、管楽器から電子音まで、それぞれの音が生々しく、ライヴ感抜群。ミュージシャンの熱気が伝わってくるような、ゾクゾクする演奏を聴かせる。特に印象的なのが、余韻の美しさ。これがあるから、ライヴ感が高いのだろう。空間の広さ、高さもしっかりと伝わってくる。

という具合にとっても魅力的なアンプだが、現実に戻ると、ちょっと手が出ないなあというのも事実。金額もさることながら、このアンプが最低でも2台積めるスペースが必要だし、2台積めば子供1人分の重さになる。配線をアンプの裏側から通す設計も、インストールの難易度を高めている。

というようなことを考えると、なかなか手は出せないのだが、金が有り余るほどあって、スペース的にも問題なく、重くなっても走りに影響しないクルマがあるなら使ってみたいと思わせるほど、音には吸引力がある。

【仕様】
■チャンネル:モノラル
■定格出力:200W×1(4Ω)/300W×1(2Ω)/100W×1(8Ω)
■全高調波歪率:-
■SN比:105dB
■周波数特性:9.5Hz〜118kHz
■消費電流:-
■入力レベル:300mV〜8V
■サイズ(幅×奥行×高さ):558×270×72mm
■質量:12.3kg

オーディオウェーブのサイト

アークオーディオ 4100SE-TRADのインプレッション
ブラックス NOX4のインプレッション
モスコニ GLADEN  class Aのインプレッション
オーディソン HV dueのインプレッション
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Photo/伊倉道男