フルモデルチェンジしたDIATONE SOUND.NAVI、
MZ100シリーズのナビ機能をチェック Vol.2

クアッドコアCPUの搭載でスマートフォンのような操作感とスマホ並みの速く快適な操作レスポンスを身につけたDIATONE SOUND.NAVIの最新モデル、MZ100シリーズ。今回は、検索機能を見ていこうと思う。

検索機能といっても「カーナビに収録されているデータなんて、どれも同じだからなぁ」と思っている人は多いと思う。実際、住所検索や50音検索、電話番号検索といった基本的な検索法のデータに関しては、データ量の多寡こそあれ、それほど違うものではない。違いが出るとすれば、基本的な方法以外の検索法や、情報の絞り込みやすさ、使いやすさだったりする。
MZ100シリーズの検索メニュー
今回、MZ100シリーズの検索機能をいろいろ試してみて「これは使える!」と思ったのは、スマホアプリ連携の「スマホDEメモ」という機能だ。
スマホDEメモ機能はDriveConnectの中にある
思えば僕自身、スマートフォンを使い始めてからというもの、目的地を設定するときに直接カーナビで検索するということが少なくなった気がする。たとえば取材先でメシでも食おうとなった時。カーナビで周辺検索しても店名が羅列されるだけなので、美味しいかどうかまではわからない。やはり頼りになるのは、食べログなどのグルメサイトの口コミ情報。スマホで食べログを見て評判の良い店を探し、そこに記載されている電話番号や住所をカーナビに打ち込んで目的地を設定…というのが、今までのやり方だった。

ところが、MZ100シリーズとスマホアプリの「スマホDEメモ」を使えば、食べログのページから直接、位置情報をカーナビに転送できる。やり方は簡単。Safari等のブラウザから食べログでお店を探す〜行きたいお店が見つかったら地図にタッチして住所を表示させる〜(Safariの場合)地図の下中央にある転送ボタンにタッチ〜スマホDEメモに登録という画面が出てくるので右上の登録にタッチ。これでスマホ側のメモは完了だ。
食べログで探した店をカーナビに転送できる。操作手順は左から右へ
次にナビ側の操作。画面下のメニューボタンを押してNAVIメニューを開き、その中のDriveConnectにタッチ〜スマホDEメモ機能にタッチ。これで、先ほどスマホでメモした店を含む登録した場所のリストが表示される。その中から、食べログで探した店を選択して目的地に設定すればルート探索ができるわけだ。
カーナビのDriveConnectからスマホでメモした場所のリストが見られる
これはMZ100シリーズがWi-Fiを内蔵したことで可能になった機能。スマホとカーナビをWi-Fiテザリングすることで、サーバー内にメモした場所の情報が、簡単にカーナビに転送されるというわけ。クルマのキーオフでテザリングは切れて、キーオン時に設定から接続し直さなければならないため、この辺は自動接続するように改善してほしいものだが、Wi-Fiテザリングによってスマートループ渋滞情報の取得も可能だから、ぜひ活用したいものだ。
スマホDEメモを使うにはWi-Fi設定が必要
Wi-Fi機器リストから機器を選んでテザリング
もちろん食べログだけではなく、宿泊検索サイトや施設のサイトなど、さまざまなサイトから住所をメモして簡単にカーナビに転送可能。Drive Connectにはぐるなびの情報をからグルメスポットを探せるネットDEサーチという機能もあるのだが、スマホDEメモのほうが断然使いやすい。
ネットDEサーチはぐるなびの情報を活用
というのも、スマホでの検索はクルマの中でしなければならないものではなく、前日でもいいしドライブ中の休憩時でもいい。つまりクルマに乗り込んで検索&ルート探索する操作を短縮できるというわけ。クルマに乗り込んでからスタートするまでに、カーナビをあれこれいじっているのってなんかカッコ悪いし、連れがいた場合はイライラしてるんじゃないかと気をつかったりもする。そんな、余計な気遣いから解放されるだけでも、いい機能だと思う。

他の検索機能を見てみよう。メニューに色味がないとか、文字が小ぶりだったりとか、デザイン的には地味だが、50音検索時に文字から候補を予測してくれたり、サブメニューから検索メニューを一発で呼び出せるなど、なるべく少ない回数で操作を済ませる工夫が見られる。周辺検索に関しては、検索リストと同時に表示される矢印を進行方向に対しての表示にしてほしいとか、ルート上の施設だけを絞り込めるようにしてほしいといった要望はあるが、前モデルに比べると機能も使いやすさも大幅に向上している。

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